●若林かをり(フルート)
京都生まれ。
滋賀県立石山高校音楽科を経て東京藝術大学音楽学部卒業。
ストラスブール音楽院(フランス)特別専攻課程 フルート科および室内楽科、スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院(スイス)修士課程 現代音楽表現演奏科を、それぞれ満場一致の最高位の評価を得て修了。
修了論文テーマは『日本文化…時間と空間の総括概念である“間”が、ヨーロッパの現代音楽にもたらした影響について』。
安田芙充央作品との出会いは、高校在学中。自宅に送られてきた“ムラマツ・オリジナル・シリーズ”(日本が世界に誇るフルートメーカーの一つである村松楽器の会員向け季刊誌の付属楽譜)に掲載されていた、ディズニー長編アニメーション「ピノキオ」の主題歌“星に願いを”のジャズテイスト溢れるアレンジ作品の虜となる。以来 現在に至るまで、各地のコンサートにおいて、数十曲以上の安田氏のアレンジ作品・オリジナル作品を演奏し続けている。
2016年「第33回 日本フルートフェスティバルin滋賀」において、安田芙充央氏との初共演を果たす。
フランスから帰国後の2015年より、全曲現代作品によるソロリサイタルシリーズ 『フルーティッシモ!〜フルートソロの可能性〜』を展開。「フルーティッシモ!〈vol.5〉〜サルヴァトーレ・シャリーノ生誕70年を讃えて〜」の成果により、平成29年度 第72回 文化庁芸術祭賞新人賞 受賞。
受賞記念として、「若林かをり フルートリサイタル〜邦人作品を聴く〜」(東京コンサーツ主催/2018年11月)、および「フルーティッシモplus」(すみだトリフォニー主催/2019年2月)を開催。
活動の様子は、ビルボード・ジャパンのサイトや日経新聞電子版「ビジュアル音楽堂」、クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」、アルソ出版「THE FLUTE」、「オン☆ステージ新聞」、「音楽の友」、読売新聞、朝日新聞などで取り上げられ、各方面で話題を呼んでいる。
藝大室内楽定期演奏会出演。NHK-FM「名曲リサイタル」、『日本フルートコンベンション』、 『第33回 日本フルートフェスティバルin滋賀』 、現代音楽セミナー&フェスティバル『秋吉台の夏』、『武生国際音楽祭』、『ラ・フォル・ジュルネびわ湖』 、『東京・春・音楽祭』、『第8回アジア・フルートコングレス神戸 2016』、『サントリー・サマー・フェスティバル2017』、『ポリーニ・プロジェクト2018』、などに出演する他、オーケストラへの客演も行なっている。台湾ラジオKBSにて演奏が放送される。
ヨーロッパにおいては 現代音楽アンサンブルensemble cross art(ドイツ)、Ensemble Acrroche Note(フランス)、また、ストラスブールフィルハーモニー管弦楽団やバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団のメンバーで結成されたPhilharmonie de Pocheの客演奏者として、各地の音楽祭に参加。2015年にはフランスとドイツにおいてリサイタルを開催。
2009〜2011年度(公財)ロームミュージックファンデーション奨学生。
2012〜2014年度(公財)平和堂財団海外留学助成 受給者。
第10回 朝日現代音楽賞 現代音楽演奏コンクール“競楽Ⅹ”第二位。
平成27年度 滋賀県文化奨励賞 受賞。受賞記念公演として「モーツァルト作曲 フルート四重奏全曲演奏会」を開催(2017年1月/しがぎん経済文化センター主催)
平成29年度 文化庁 新進芸術家海外研修員としてストラスブール(フランス)での芸術祭《Nuit de Lumière》に参加し公演を行う。
これまでにフルートを、竹林秀憲・佐久間由美子・金昌国・榎田雅祥・中川佳子・M.カーロリ、ピッコロをS.ポンセ、室内楽を山本正治・P-M.ヴィニョー・A.アングステー、即興演奏をJ-M.フォルツ・J-D.エジェの各氏に師事。フラウト・トラヴェルソを前田りり子氏に師事。
“トーキョーアンサンナブルファクトリー”、“アンサンブル九条山” フルート奏者。
(社)日本フルート協会 および アジア・フルート連盟会員。
和歌山大学 教育学部 非常勤講師を経て、現在、沖縄県立芸術大学 音楽学部 助教。
◇寄稿
• 「フランス音楽の中のフルート〜ドビュッシー作曲『シリンクス』」(アルソ出版「THE FLUTE Vol.161」掲載)
→オンライン記事「フランス音楽の中のフルートーフルートオンライン特別編ー」)
◇インタビュー記事など
• 日本経済新聞電子版「ビジュアル音楽堂・若林かをり フルート独奏が開く幽玄の世界」
• 読売新聞 YOMIURI ONLINE:澄んだ音色 ソロで追求
• 音楽情報誌「ぶらあぼ」サイト:近江楽堂という場所でひびく、シャリーノとフルート
• 日本現代音楽協会インタビュー
• アートスタイル
• アルソ出版「THE FLUTE vol.163」「Close-up 若林かをり 2年越しの集大成、そして新たなステージへ」