黒田 亜樹 (ピアノ)
プロフィール
東京藝術大学音楽学部卒業後、イタリア・ペスカーラ音楽院高等課程を最高位修了。フランス音楽コンクール優勝。ジローナ20世紀音楽コンクール現代作品特別賞受賞。現代音楽演奏コンクール優勝、朝日現代音楽賞受賞。卓越した技術と鋭い感性は作曲家からの信頼も高く、「ISCM世界音楽の日々」「現代の音楽展」「サントリーサマーフェスティバル」「B→C バッハからコンテンポラリーへ」など、主要な現代音楽演奏会にて内外作品の初演を多数手がける。ビクターより「タンゴ・プレリュード」「タンゴ2000」をリリース。タンゴの本質を捉えた表現と大胆なアレンジは各方面で注目された。2013年にはバンドネオン奏者の小松亮太氏とともにピアソラ作曲オペラ『ブエノスアイレスのマリア』を、ピアソラ元夫人で歌手のアメリータ・バタールを迎え完全上演し、話題を呼んだ。国外ではサルデーニャのSpazio Musica現代音楽祭でブソッティ作品の初演、パルマのレッジョ劇場でキース・エマーソンの代表作「タルカス」を現代作品として蘇演、シチリアのエトネ音楽祭出演などイタリアを中心に活動を展開している。作曲家・植松伸夫と浜渦正志の指名により録音した「Piano Collections FINALFANTASY」やイタリアLIMENレーベルよりリリースした「ブルクミュラー練習曲全集」のDVDによっても、世界中のファンに親しまれている。2014年アメリカのオドラデクレーベルよりリリースした『「火の鳥」~20世紀音楽ピアノのための編曲集』は、イギリスBBCミュージックマガジン5つ星を獲得、レコード芸術誌「特選盤」となる。また、2020年10月にチェリストの水谷川優子とリリースしたオール・ヴィラ=ロボスによるCD「Black Swan」は、ニューヨークのPublic Radio でベスト新譜に選ばれるほか、欧州やオーストラリアでも好評を博している。また、「東京現音計画」メンバーとして2014年サントリー芸術財団の佐治敬三賞を受賞。ピアノ演奏法の優れた教師としても知られ、国際コンクールの上位入賞者を多数輩出している。ペスカーラ音楽院教授。